スクリプトドクターの脚本教室・初級篇を読んだので、本の概要や感想などを自分の備忘録として書く。
小説や漫画、ゲーム、映画、テレビ、など何かしら脚本を書けるようになりたい人の参考になれば嬉しい。
目次
動機
私がこの本を読もうと思った理由は、読み切り漫画を描けるようになりたいと思ったから。
現在私は、読み切り漫画を描けていない状況である。
そのため、まず脚本を学び、最初のステップである原案をできるようになりたいと思った。
多くある脚本の参考書から、この本を選んだ理由は次の内容である。
- Youtubeで激推されていた(過去の記憶なので、誰が言っていたか定かではない)
- 本屋で脚本の本棚を見たらおすすめされていた
- 図書館で貸出していた
他にもおすすめの学習方法などあれば、コメントいただけると助かります。
本の概要
本書は、「脚本作成」と「スクリプトドクターの仕事術」について初級者向けに解説している。
「脚本作成」では、陥りがちな脚本の問題点や主人公やストーリ作成について記載されている。
具体的には次の内容である。
- 学生が書いた脚本をタイプ分類し問題点を指摘
- 主人公について(好きな人もしくは嫌いな人を主人公にする、追い込む、殻を破る)
- 物語の抽象化と中心軌道を使った脚本作成(よみがえった改心、おそ松くん 金庫破りはやめた、旅人の鞄、など)
- 脚本作成のチップス(ハコ書き、逆バコ起こし、反転攻勢のシーン、ダブルタップ(二度撃ち)、からめとり話法、など)
- 脚本家志望の相談例(各セクションに対する生徒の悩みと悩みの乗り越え方)
「スクリプトドクターの仕事術」では、スクリプトドクターの概要や著者の経歴、仕事内容などが記載されている。
(スクリプトドクターとは、脚本の医者のこと。脚本が行き詰まった時に雇われることが多い。日本には数人しかいない。)
三宅隆太(ミヤケリュウタ)・・・本書の著者。脚本家、映画監督、スクリプトドクター、心理カウンセラー。東京藝術大学大学院をはじめ各種大学やシナリオ学校等で教鞭も執っている。
感想
著者が脚本家だけあって、文章が読みやすく面白く書かれている。
最初の学生の書いた脚本のパターンのディスりが、辛辣で爽快で掴みが良い。
テクニック的なことは知っている内容が多かった気がする。(身についているかは別の話)
良かったこと
中心軌道の考え方がとても勉強になった。
実際の映画を例に出して説明してくれるのは助かる。
ブルーサンダー(映画)の逆バコ起こしがあるのがありがたい。
分析評価シートは煮詰まったときに使える気がする。
気になったこと
脚本製作以外の内容(カウンセリングやスクリプトドクターの仕事など)も結構あり、今の自分に必要な情報ではなかった。(そもそもスクリプトドクターの本だから、その事を書かない訳にはいかない気もする)
少し求め過ぎな気もするが、型が一つ(旅人の鞄)しかないのが少し物足りない。(もっと数を用意したり、型を作るためのステップできる練習カリキュラムがあると大満足)
今後やりたいこと
「旅人の鞄」の型を使って漫画を書く。(現在作成中のため、完成したら公開予定)
他の型も調べて、同じように漫画を書きたい。(「save the catの法則」が良さそうに思えた)
面白いかどうかは一旦置いといて、読み切りを5本以上書く。(2025年内目標)